おせちの栗きんとんをこっそり味見するのが楽しみでしかたなかった子ども時代

36歳主婦です。25年以上前の思い出になりますが、子どもの頃のおせち料理が、記憶に強く残っています。私の実家はおせちをほとんど手作りする家でした。それと言うのも明治生まれの祖母と同居しており、本家であったため、毎年しっかりおせちを用意していました。

おせちの煮豆の吹きこぼれの見張りと栗きんとん裏ごしが私の担当

私は黒塗りのお重に詰まっている、おせち料理が大好きでした。我が家のおせち料理は基本的に甘いものが多く、伊達巻や黒豆や白豆、栗きんとん、ピンクのかまぼこを子ども心に、お菓子のごちそうのように思っていたのです。いつもなら、お手伝いを面倒に思っていることが多かったのですが、おせち料理の準備となると、進んでお手伝いをしていました。

煮豆は吹きこぼれないか見てるだけで退屈でしたが、栗きんとん作りはとても楽しかったです。きんとんの部分を裏ごしするのがとにかく楽しくて、へらで網目に沿ってこすのですが、飽きてくるとはみ出たきんとんをなめるのを楽しみにしていました。甘くておいしい栗きんとんをこっそり味見する楽しみも、きんとん作りの大好きな要因です。栗きんとん作りだけは、かなり大きくなっても楽しく手伝っていました。

他にも食べるのを楽しみにしていたのは伊達巻で、甘くてしっとりした卵焼きが、いつも食べている卵焼きとは全然違っているのが不思議でなりませんでした。母は母の手作りのものと、買って伊達巻と二種類用意していたのですが、私が買って来た伊達巻ばかりを好んで食べるので、がっかりしていたのをよく覚えています。

夫の実家で食べるおせちの栗きんとんも裏ごしをお手伝い

ある年は、おせち料理の買い出しを兼ねて築地に行ったこともありました。とても混雑している中で、父や母にはぐれないように必死で歩いたことを思い出します。築地で買って来たエビや伊達巻がとても美味しく、その年はおせちの準備が買うだけで済んで楽だった、と母が言っていたのが印象的でした。

そんな私も結婚し、夫の実家でおせち料理作りを手伝う身になりました。と言っても、夫の実家のある地方には馴染みがなく、夫の母がほとんど準備しているため、相変わらず簡単な栗きんとんの裏ごしや餅を焼くのやらを手伝っています。

私の実家と違い、夫の父や夫も手伝いながらの楽しく豪勢なおせち料理が出来るのですが、それはそれで素晴らしいと思います。おせち料理が好きではないという意見もよく聞くのですが、私は、家族の思い出がたくさん詰まっているので大好きです。そのうち我が家で食べることもあるかもしれないと、今年こそ塗りのお重を買いたいと思っています。

カテゴリー: おせちの思い出