徹夜で手作りしてくれた継母のおせちは、忘れられない上品な味わい

私は50代の女性ですがおせち料理の思い出は、そう10年~20年前にさかのぼります。おせちと言えば、父の後妻さんが大晦日から徹夜で作ってくれたものが思い出深いですね。10年もの期間です。

田作りに伊達巻…継母が徹夜で手作りしたおせちは市販品より上手

早くに実母を亡くし父が再婚した奥さんが作るおせちは、「そんなに頑張らなくてもいいよ」といっても、徹夜で作ってくれたのです。田作り、にしん昆布巻き、ローストビーフ(当時としては珍しい)、海老、それになぜかお餅まで作ってくれました。

餅メーカーを持っていたので、それで元旦は出来立てのお餅を柔らかく食べることもできました。「かまぼこまで自分で作る」と継母が言い出し、それはなぜか家族で止めましたね(笑)

伊達巻がまた上手でした。甘さ加減と言い、市販のものに比べて上品なお味でした。もともと大阪に住んでいた人だったので、味加減が関東にいる私たちに比べて全般的に上品でした。

お雑煮もおせちの数の子も、継母の徹夜で手作りしたものが定着する

それでも、お雑煮はどうするということになり、父が関東風を作ると言い出し、2、3年は関東風のあっさりだしのものを食べていましたが続かず結局、継母の好きな山陰地方の人が食するぜんざい雑煮が定着しました。

それから数の子も継母が自分で漬け込んで作ってくれました。数の子が大好きな私にはあってもあっても物足りない位でしたがね。栗きんとんに関しては父の勤める会社が栗きんとんを注文受付していたのでそれを食べましたね。

栗きんとんの栗は家族で奪い合って食べたものです。父も私も甘いものが好きだったので栗きんとんやら、お正月用に買う上生菓子を食べてばかりいると継母に「もっと、私の作ったのも食べて~」と言われたものです。

手作りおせちのおかげで年末が楽しみに。継母に習っておけば良かった

もうすでに継母は天国にいますが、私が結婚後もお正月に実家に帰ると継母お手製のおせち料理が頂けると思うと年末が楽しみだったものです。徹夜までしてくれたのだからもっと、煮物を食べてあげればよかった。

くわいも今では私の手ではとても料理できないので、もっとおせちを習っておけば良かったと思います。今は手抜きでおせちも買う派になってしまいましたが、継母の作ってくれていたおせち料理は忘れられないですね。

勿論、料理が不器用だった実母も一生懸命、お雑煮の鶏がらスープをとって1から作ってくれていたので実母の味も忘れてはいません。2人の母のおせちの味に感謝です。

2人が2人、同じ様な味であったら印象に残らなかったでしょう。不器用な実母のおせちと継母の徹夜がかりのおせち、どちらがどうではなく、私にとっては味覚の大切な宝物なんです。

カテゴリー: おせちの思い出